diary

かきたいことを、かきたいときだけ、かきたいように

喉乾いた

 

2匹目の犬は去年の4月うちにやってきた。

保護団体のHPで見つけたその犬は、引き取ってから何個も先天性の病気が見つかった。

トイプードルとして受け入れたけど、もはや恐らく他に何か混じってると思う。見た目がどう見てもトイプードルじゃないし、道行く人にもよく「何の犬種ですか?」って聞かれる。

どう見ても幼いから赤ちゃんに間違えられるし、赤ちゃんだと思って接しちゃう。

子犬というより、こぐまとかこやぎっぽい。

歩き方もいつまでも赤ちゃんのくせに、悪知恵と賢さのある謎の生き物。

そしてきっと死ぬまで病院通い。

すぐに体調を崩すから、まともに仕事にも行けない。

でも何故かいつもすごい元気。

こちらが病名を見る度悲しんでるのに、走り回って顔を掘ってくる。

親バカだけど、もう2度とこんな犬には出会えないなと思ってる。

 

重すぎる問題が多い中、半分くらい正気を失うほど体調を崩したけど、今もまだここで頑張れてるのは間違いなく犬達のおかげ。

たまにうざい時もムカつく時もあるけど、毎日大好きだよと伝えてるし思ってる。

私が人生で言ってもらいたかった言葉を、全部使って伝えてる。

いつのまにか口癖みたいになった言葉に、ふと疑問を持った。

 

また病気が見つかりそうになっている。

しかもこれは腫瘍っぽい。

悪いものだったら、数ヶ月の命だって事は身をもって知ってる。

大丈夫、私が助けてあげるから。

無意識に出た口癖だけど、助かるってなんだろうって思った。

この子にとって助かるってなんだろう。

言葉は分からないけど、きっとこれだけの病気を持って生きてるんだから、元気に見えても他の犬よりは苦しい事が沢山あるんだと思う。

痛い思いをさせてまで、治療をすることがこの子にとっての助けになるのか。

全身麻酔に耐えられないから去勢をしない選択肢をとるぐらいなのに、助かるかも分からないのに、体にメスを入れて薬漬けにして点滴だらけになる事が、この子の幸せなのか。

人間のエゴなのか。

この子の幸せのためにはどうしたらいいのか。

 

きっと診断されたらもっと苦しくて、自分を楽にする方法しか考えられなくなると思う。

だからここに記しておこう。

この子の幸せを一番に考えて。

この子が最後に私たちが家族で良かったって思えるように。

辛い決断をするのが責任。

最後まであなたが世界で一番って伝え続ける事だけは忘れないで。

今回助かったとしても、これからこんなことの連続だから、その気持ちだけは忘れないで最後の決断ができるように。

その気持ちに自信を持つ事。

幸せだったかはわからないけど、私を幸せにしてくれてありがとうって伝えて。

 

もう少し、もう少しだけ頑張ろう。

私も。