diary

かきたいことを、かきたいときだけ、かきたいように

化物

 

 

 

めんどくさ。

って言葉を乱用する私を、母はいつも叱った。大人になったから分かることだけど、あの頃はめんどくさい事ってかっこいいと思ってた。大人になった今使うめんどくさいは、本当にそう思う時か、人を傷つける時にわざわざ使う言葉だ。

 

過去を思い出す最近は、恐らく最高の離婚と大豆田とわ子のせいだ。私の恋愛の考え方って、大体最高の離婚からきてるんじゃない?ってほど影響されている。というかもしかしたら、大体どこもみんなそうなんじゃない?って可能性もある。重ね合わせるキャラクターは、付き合う人によって変わるけど、彼は私をどちらとも被るから、見てると辛くなると言った。

 

尾野真千子が「貝割れ大根なんてほっとけば伸びるよー!!!みたいな!!!」っていうあの、嫉妬し過ぎてバカになったハイ状態の時と、槙ようこ尾野真千子を説教した後、女はそんなの聞いてないけどねというめっちゃ嫌な奴の時。どちらの私も想像つくらしい。

私はシーンとした中、かわいさんの話をする綾野剛と、女が泣きながら本音ぶちまけた時に急に「子供作ろう」とか言う瑛太のあほヅラが完全に旦那と被るけどな。

 

女も男もめんどくさい。でも、そのめんどくささって、後から考えるとものすごく愛おしい。愛おしくないあの頃のめんどくささは、そのまま箱にしまっておこう。口下手な旦那がしてくれた2回目のプロポーズ。きっと他の誰かが聞いても分からないだろうし、何当たり前のこと言ってんの?って思うだろう。でも私は、彼がどれだけ考えて振り絞った言葉かも、無表情の奥に隠される涙も怒りも、全部伝わったから。安心してね。あなたはあの日、きっと一歩前に進んだはず。あの日から少し私が機嫌が良かったり、家事がいつもより少しだけ出来たり、すぐ謝れるのは、あなたが頑張ってくれたから。

 

悪いことが起きて、いいことが起きたと思ったら、また悪い事が起きるし、気候と気圧にも振り回される毎日。でももう少しだけ、彼が振り回されるのは私だけでいて欲しいと、めんどくさい願いをめんどくさい伝え方をしてみたよ。

 

 

ちょっとしたら消そ。(笑)