diary

かきたいことを、かきたいときだけ、かきたいように

いつも不安を味方に

夏は昔から好きだった。

夏の匂いも音も、全てが私をわくわくさせた。

 

いつからだろう、

夏の暑さに嫌気がさし

ベタつく空気に重みを感じるようになったのは。

 

 

 

一緒に過ごす5回目の夏。

 

新たな事に挑戦する事にした。

私が昔から怖がって避けていたことだ。

出来る気がしない。

毎日その事で頭がいっぱいだ。

乗り越えられる気がしなくて泣いてばかりの私に、

自分から言ったんだろうと言わんばかりの呆れた空気が

容赦なく突き刺さる。

…本当にそんな事を思ってるかどうかは別だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの一番輝いていた5年前の夏は

私の今までの常識を覆し、

私を縛っていた全てのものから救ってくれた。

 

 

幸せだった。

その幸せが一生続くよと言ってくれたのは

その次の年の春だ。

そしてまた夏、私達はお互いを守りぬく約束をした。

何も怖いものはないはずだった。

 

 

だがもう私は10代ではない。

無理に大人にならなくてはならない歳なのだ。

怖いなんて言ってられない。

頑張らないなんて言ってられない。

頭では分かっている。

でも、私にはできない。

でも、やり抜かなくてはならない。

例えそれが不可能だとしても。

 

私は強い人になりたい。

 

弱音は吐く。

弱さは隠さない。

ボロボロになりながら

今まで通り全力疾走で

私らしく乗り越えていこう。

うん、いいじゃん。

頑張ってるってかっこいいじゃん。

 

あの頃とは違う私たちに

あの頃なら味わえないような夏が

訪れる(と思う、そうであったらいい。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暑すぎる夏も

重い空気も

いいじゃない、

全て変わったわけじゃないのだから。

 

あなたは今も隣にいるのだから。