diary

かきたいことを、かきたいときだけ、かきたいように

赤のリップは似合わない

 

 

残念ながら私はいまだに、色んな恐怖と闘っている。ここ最近体調不良が多く、正直人と話す事も満足にできないほど疲れている。寝る時に必ずお腹が痛くなり、恐怖と共に眠りに落ちる。変な夢を見る事が多くなり、犬に踏まれながら何となくうとうとし、犬が限界に達するまでに起きなくてはいけない。人と話すより犬と話していた方がよっぽど楽だ。だって気を遣って顔色見ながら話すなんて疲れるから。

 

 

今日はすごく懐かしい先輩が家に来た。

見た目も中身も変わってない先輩は、すごく素敵な奥さんと結婚したそうだ。あの頃と言う冗談も私より遥かに高い女子力も変わっていなかったけれど、奥さんの話をする先輩は前より少し幸せそうだった。友人や同僚の死を乗り越えて、家計を管理し、他人の犬を怖がりながら可愛がる先輩。あの時私が頼って泣きついた人と何も変わらない。でも先輩の中の私は、もう変わってしまっているようだ。

私の勝手な我儘で家の模様替えをしている。先輩はお前の家がこんなに綺麗なカフェみたいなんて!と驚いていた。情緒が崩壊している私を見かねて、旦那は私の模様替えに付き合ってくれている。居心地の良くなったリビングは少しだけ暗い。きっと私は贅沢で、酷いやつだと思い知らされる。犬と遊んであげられないほど、余裕がない自分に嫌気がさす。私はただ嫌な部分だけ残して大人になった。どうしてみんなができる事がこんなにもできないのか。頭痛薬を飲みながら、今日やることを考えると身体が急に重くなった。幸せって何が基準なの?他人に決められる事ではなくない?ああ、もう本当に静かにしてよ。頭が重い。きっと雪はまだ止まない。